みんなでやってみよう!からだチェック!!

当院では5年前より近隣の野球少年選手やチームを対象に野球肘検診を行なっています。指導者や保護者の方々も参加され、一緒に「からだチェック」をさせていただくことで、成長期のスポーツ障害を予防する活動を行っております。

 

そもそも「ケガ」とは?

いわゆる「ケガ」というのは大きく分けて2つあります。

・外傷…明らかな原因がある(こけた、ぶつけた、 など)

・障害…はっきりとした原因が分からない。多くは使いすぎが原因。

「外傷」はとっさに起こるものが多く、なかなか予防することは難しいですが、「障害」に関しては予防することが可能です。紹介しているものは「障害」の予防に役立ちます。

 

肘チェック

①両肘を曲げた時に手で肩が触れますか? ※写真(1)

②両肘は真っすぐ伸びますか? ※写真(2)

③曲げた時や伸ばした時に左右で差はありませんか?

④肘の内側、外側、後ろを自分の指で押さえた時に痛みはでますか? ※写真(3)

①~④の項目で当てはまるものはみなさんありますか?①~④のなかでとくに④に当てはまる方は、専門医の診察をお勧めします。

<(1)屈曲チェックの写真>

<(2)伸展チェック写真>

<(3)圧痛チェックポイント>

 

からだチェック(片脚立ち)

片脚で立った時に姿勢が真っ直ぐですか? 背中が丸まったり、立っている足の膝が曲がっていたりしていませんか?

片脚で立ったままその場でジャンプをしてください。着地をしたときに足の位置が初めの位置からずれていませんか? 着地をした時にどっちにずれたかで片脚立ちの時の重心位置が分かります。重心の位置が真下にかかっていないとボールを投げるときのフォームに影響してしまい、肩や肘に余計な負担がかかってしまいます。片脚立ちの重心のズレが肩肘の障害に関係するという研究報告もあります。日頃から片脚立ちの練習をしてみましょう!

 

ボールの握り方

野球のボールは、基本的には親指、人差し指、中指の3本(手が小さい場合は薬指も含めて4本で握ることもある)で握ります。ボールを握った時の親指に注目してください。親指のお腹の部分で握るのは「指腹握り」と言って、ボールをまるでお饅頭を掴むような握り方です。この握り方だと肘にケガをしてしまうかもしれません。ボールを握るときは親指の側面で握るように心がけましょう!握り方は経験年数を重ねれば重ねるほど直すのが難しいので、指腹握りになっていた方は今からでも遅くありません。握り方を直してみましょう。

<ボールの握り方>

左が「通常の握り方」右が「指腹握り」

浜脇整形外科リハビリセンター 理学療法士

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