自分でできる!日差し予防

日差しが強く紫外線が気になる時期です。肌の紫外線対策をしている方は多いと思います。しかし、紫外線が与える影響はお肌だけではないのです。

紫外線とは?一体何でしょう。紫外線は、地球に到達する太陽光線のうちで、波長が短く、エネルギーの高い光のことです。UVというのは、紫外線を英語で言ったultravioletの略です。
紫外線はUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類に分けられます。そのうちA、B波が地球に届いています。

UVBは、皮膚の表面に届き、皮膚や眼に有害です。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因になります。一方、UVAは、B波ほど有害ではないといわれていますが、長時間浴びた場合は同じように、細胞を傷つけるため、同様の健康被害の原因となります。窓ガラスや雲を通過して皮膚の奥深くまで届き、しわやたるみなどの「肌の老化」を引き起こす原因になります。

 

調べによると、10代~60代の女性の93.5%男性でも87.1%は、顔の紫外線対策をと非常に高い比率でしているそうです。顔だけでなく、手や腕、首やデコルテといった部分を気にしている人が多いことからも、「肌の紫外線予防は万全」と思っている人は多いのではないでしょうか。実は、顔以上に紫外線をよく受ける部分は、目や頭髪、頭皮です。目や頭髪、頭皮などの紫外線予防を意識している人は40%にも満たないことがわかっています。

目の紫外線予防には、日傘や帽子、サングラスが有効です。近くまでの外出でも、曇った日でも紫外線は降り注いでいます。近頃は、UVカット効果のある日傘や帽子がたくさん出回っていますので、ぜひ活用してください。サングラスは色が濃いレンズの方が紫外線をカットできると勘違いしがちですが、色と紫外線カットは関係ありません。UVカット効果99.9%で色の薄いものを選ぶのがポイントです。色の濃いサングラスは、暗がりに入ったと錯覚し目の瞳孔を開いてしまうのであまりおすすめできません。

日中の高い位置にある太陽の日差しの予防はもちろんですが、夕方の斜めに差し込む夕日にはもっと注意が必要です。日がかげってくると、ついつい日傘やサングラスを忘れがちですが、この斜めの日差しこそ目の奥まで入り込んできます。朝夕問わず、注意が必要ですね。

浜脇整形外科病院 看護部 田中 純子

 

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